現在の研究活動
運動生理学と動脈機能を中心に幅広く研究を行っています。
ここでは現在行っている研究をご紹介します。
高カカオチョコレート摂取が高強度レジスタンス運動後の動脈スティフネスに及ぼす影響
大学院生 博士後期課程 秦 麗ら
高強度のレジスタンス運動は筋量や筋力を増加させる代表的な運動であり、健康増進の為広く普及していますが、運動後に動脈スティフネス(硬化度)を増加させることが明らかとなっています。一方、高カカオチョコレートはカカオポリフェノールが豊富に含まれていることから、血圧低下、血管機能の改善などの効果が認められています。したがって、高強度レジスタンス運動時の高カカオチョコレート摂取は動脈スティフネスの増加を抑制する可能性が考えられます。高カカオチョコレートの摂取量、摂取タイミング、摂取期間を明確にすることを検討しています。
中高齢者の座位時間と動脈機能、認知機能および体力との総合的な関連性の検討
大学院生 博士後期課程 江崎 一希
成人は1日のうち3分の1あるいは2分の1の時間を座って 過ごすと報告されています。 座位時間の増加は身体活動量の低下を意味します。長時間の座位は、動脈伸展性の低下を引き起こすことが報告されており、総座位時間は心血管疾患による死亡リスクや全死亡の独立した危険因子です。また、座位時間は、認知機能障害のリスク上昇や体力の低下と関連することが報告されています。中高齢者における座位時間が動脈伸展性、認知機能および体力指標のそれぞれに対して複合的にどのように関連しているか明らかにし、生活習慣改善による動脈伸展性の改善および認知機能低下の予防における身体活動量を増加させる方策を検討します。
更新中
大学院生 博士前期課程 磯野 未歩
更新中
伸張性レジスタンス運動の繰り返し効果が
動脈スティフネスに及ぼす影響
助教 橋本 佑斗
レジスタンス運動は筋力の増加や筋肥大のみならず、心身の健康を維持する上で効果的な運動様式です。なかでも伸張性レジスタンス運動は一層トレーニング効果が高いことが報告されていますが、運動後には筋肉痛を起こしやすく、近年では動脈硬化度の指標である動脈スティフネスを増大させることが報告されています。一方、伸張性レジスタンス運動は繰り返し行うことで筋肉痛を抑制する“繰り返し効果”が知られています。本研究では、伸張性レジスタンス運動の繰 り返し効果が動脈スティフネスにおよぼす影響とその要因について検討しています。
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