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橋本先生を筆頭とし岡本先生が参加している原著論文がInternational Journal of Sports Medicineに掲載されました!

橋本先生を筆頭とし岡本先生が参加している原著論文(Hashimoto Y, Okamoto T. Arterial Stiffness and Left Ventricular Diastolic Function in Endurance Athletes)がInternational Journal of Sports Medicineに掲載されました!


 運動時には左心室から駆出された血液によって酸素が活動筋へ運搬されます。大動脈は左心室に接続する非常に伸展性の高い動脈であり、左心室の収縮時は伸展することで血液を蓄え、拡張時にはその弾性によって収縮することで末梢に血液を送り出します。この作用はウインドケッセル機能と呼ばれ、過度な血圧上昇や左心室後負荷の軽減に役立ちます。また、日常的に持久性トレーニングを行うアスリートは一般人と比較して、一回拍出量が多いことが知られています。したがって、一回拍出量を高い状態で維持するためには大動脈の伸展性が関係すると考えられます。

 本研究では、持久性トレーニングを受けたアスリート16名とトレーニングを受けていない対照群9名に対して、大動脈スティフネス(動脈硬化度)と左心室拡張機能との関係を調査しました。アスリート群は対照群と比較して動脈スティフネスが低く(動脈が柔らかい)、左心室拡張機能が高いことが明らかになりました。さらに、アスリート群では動脈スティフネスと左心室拡張機能の間に相関関係が認められましたが、対照群では認められませんでした。この結果から、持久性トレーニングを受けたアスリートの優れた大動脈の伸展性は左心室拡張機能と関連していることが明らかとなりました。


論文URL:

Int J Sports Med 2021; 42(06): 497-505

DOI: 10.1055/a-1293-8430


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